ニキビ跡の色素沈着は治るけど加齢による色素沈着が治らない理由

ニキビ跡が色素沈着したものはシミと同じ?

シミ

シミという言葉を見ると、なんとなく加齢によってできてしまうものというイメージがありますよね。


実際にニキビ跡が黒っぽくなってしまっている方は、まだ20代や30代にも関わらず一生もののシミができてしまった・・・と落ち込んでいるかもしれません。


しかし、実は皮膚が黒くなる原因も様々で、同じメラニン色素によるものであっても色が残り続けるメカニズムに違いがるため、一生残るとは限らないのです。


治りにくいものもあれば治りやすいものもあって、シミになったと思っていても症状によっては意外とすんなり消えていくものもあるのです。


そして、ニキビの炎症によってできてしまう色素沈着というのは比較的治りやすい部類のシミに入るのです。


だから、まだシミができるような年齢でもないのにニキビのせいでシミになっちゃった・・・と悩んでいる方もあきらめるのは早いです!時間はかかるかもしれませんが気長にケアを続けていくことが大切です。


そのため、改善できるもだということを認識するためにも、一般的にスキンケアでは治らないと言われている加齢によるシミとニキビ跡を比較しながら違いを理解しておきましょう。


加齢によるシミとニキビ跡が色素沈着したものの違い

解説

加齢によるシミとニキビ跡の色素沈着は、見た目は同じものに見えますね。


でも、実際にはメラニン色素が作られるメカニズムに違いがあるので、まずはどんな違いがあって、その違いがあるからこそニキビ跡は改善が可能であるということを知って下さい。


まず、肌が黒くなる原因はいろいろありますが、消えやすいものと消えにくいものがあるということは、経験上誰もが感じたことがあるでしょう。


消えやすいものとして一番身近な例は日焼けでしょう。


通常、私たちの肌は紫外線を浴びると黒くなりますが、短期間の日焼けであれば時間の経過とともに自然と皮が剥がれて元の肌の色に戻りますよね。


このように通常はメラニン色素が発生しても、肌のターンオーバーによって排出されるのです。


 >参考:ニキビ跡の色素沈着を早く治すにはターンオーバーの改善が大切!


ところが一般的にシミと言われているものは、ターンオーバーによって皮膚が剥がれても残り続けてしまうため、悩んでいる方が多いわけです。


原因がニキビであっても加齢であっても、メラニン色素によって細胞が黒く染められるという点、そして日焼けの場合と違って短期間のうちに消えないというのも共通してますね。


じゃあ、どこに違いがあるのかと言うと、黒くなった皮膚の色が残り続けてしまう原因の部分に違いがあるのです。


加齢によるシミの場合はメラニン色素の生産が多すぎることが原因であり、ニキビ跡の場合はメラニン色素の排出がうまくいっていないことが原因となる場合が多いのです。


実は、色素が残ってしまうメカニズムの違いに改善のポイントが隠されているのです。


加齢によってシミが残るメカニズム

老人

これは正式には老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)と言います。


おじいちゃんやおばあちゃんの顔には濃いシミが多いなと思ったことはありませんか?


このシミの原因は、加齢によって肌が劣化したというよりも、長年にわたって紫外線によるダメージを受け続けた結果、細胞の遺伝子情報が傷ついてメラニン色素を作る指示を出し続けてしまっているものと考えられています。


通常、メラニン色素は紫外線を感知したときに作られるのですが、紫外線によって皮膚の遺伝子情報まで損傷すると、必要もないのにメラニン色素を作り続けてしまうのです。


そのため、いくらターンオーバーによって排出しても生産量の方が多いためにシミとして君臨し続けてしまうのです。


ニキビ跡の色素沈着のメカニズム

ニキビ跡

見た目はシミと似ていますが、ニキビ跡が黒くなったものは炎症性(or 炎症後)色素沈着というものに分類されます。


 >参考:炎症性色素沈着 | ニキビ跡が色素沈着してしまう仕組み


ケガや虫刺されなどの炎症によって黒っぽく跡が残ってしまったり、摩擦などの刺激を繰り返すとによってできるものも基本的にはニキビ跡と同じ種類のものです。


すべてについてメカニズムがはっきりとしているわけではありませんが、ニキビとメラニン色素の関係と同じように、発生した活性酸素の攻撃を避けるためであったり、刺激によって細胞が活性化された結果としてメラニン色素が作られてしまうのです。


そして、ニキビ跡の場合は黒くなったこと自体よりも、それをうまく排出できないことが問題になるのです。


ニキビのダメージによるターンオーバーの乱れも原因の1つですが、よりやっかいなのは、皮膚の損傷が大きい時に、メラニン色素を生成する細胞であるメラノサイトや黒くなった細胞の一部が表皮から真皮へ落ちてしまうことです。


こうなると、真皮にはターンオーバーが無いため、色素が分解されるまでにとても時間がかかってしまうのです。


ただし、加齢によるシミと違って時間の経過によっていつかは治るものであるということがせめてもの救いなんですね。


 >参考:ニキビ跡の色素沈着が真皮にまで達すると治らない?


ニキビ跡を色素沈着させないために必要なこと

ここまでの説明で、加齢によるシミとニキビ跡の色素沈着は同じもので色付けされているものだけど、その色が残り続けてしまう原因に違いがあり、ニキビ跡の方が改善しやすいことは分かって頂けたかと思います。


簡単にまとめると


  • 加齢によるシミはメラニン色素が作られ続ける
  • ニキビ跡の場合は排出のに時間がかかったり、排出されにくいところに沈着することがある

ということです。


つまり、加齢によるシミの場合はいくら排出しても次から次へと色素が作られ続けるため、初期の段階でなければ自力改善されません。レーザーなどで色付いた細胞を壊すしかないのです。


その点、ニキビ跡の色素沈着に関しては、ニキビのダメージでターンオーバーが乱れたり、そもそもターンオーバーが関与できない部分に色素が入り込んで治りにくくなることはあるものの、時間の経過によって色素が分解されれば改善するのです。


どのくらいで治るかは症状の程度やその後のケアの仕方によって変わってくるため、できるだけ早い段階からちゃんとケアをすることや、ニキビの再発を避けるようにすること、さらにニキビを潰したりしないように気を付けて炎症を悪化させないようにすることを忘れてはいけません。

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